
ゴルフ界のドン、杉原輝雄(72)が23日、東京・日本橋三越で開かれたトークショーに出席し、史上最年少賞金王になった石川遼(18)=パナソニック=に辛口のアドバイスを送った。遼クンを褒めながらも「思い切り振っているだけではいけない」として、飛距離を伸ばすだけではなく、刻むことの重要性を強調した。杉原は今季もツアー年間5試合に出場する予定だ。
ゴルフ界のドンが2010年早々、54歳年下の史上最年少賞金王に、新境地を開くよう訴えた。
「(遼クンは)思い切り振っているだけではいけない。昨年もやってはいたが、刻むゴルフも覚えないといけない」
72歳と高齢で、しかも97年に前立腺がんを患いながら「生涯現役」を貫いている杉原。自身に対する厳しさは、遼クンに向けても変わらない。期待すればこその辛口アドバイスだった。
さらに、遼クンのスイングについて質問が飛ぶと「切り返しが早いね」とズバリ指摘。もちろん褒めるのも忘れない。18歳で賞金王になったことについて「周囲の期待感もあるのにすごい。僕より、ちょっと顔もいいしね」と話し、集まった50人のファンを笑わせた。
実は08年8月、2人は杉原が研修生時代に何度も回った茨城CCで、当時選手会長だった宮本勝昌も交え回っている。その時にドンは「グリーンを狙うときはもっとハンドファーストに構えて、上からドンと打つのや」とアドバイス。それ以降、遼クンは常にハンドファーストで打つことを心がけ、ショットが見違えるようによくなった。
今回は飛ばすことにこだわりを持つ遼クンに対し、飛ばしと刻みのメリハリをつけることの大事さを説いた。遼クンも実際、昨季終盤には1Wを握らず3Wや2Iなどで刻むシーンも見られた。今季はもっと刻むシーンが増えるかもしれない。
「今年が最後という気持ちで、気を引き締めていかないといけない」
杉原は今季もレギュラーツアー5試合に出場を予定。週3回、スクワットなど基礎体力トレーニングを続け、6月に73歳となる今年こそ、ツアー初のエージシュート(年齢以下のスコアを出すこと)を成し遂げてみせる。